【キャバ嬢ナイショ話 変なお客編・3】ドン引き確定! 女の前で号泣する男

  お客様に暴言を吐かれたり、無視され続けたりして、泣いてしまうキャバ嬢がたまにいます。そういうとき、お店側は非常に対応に困るようですが、私の場合、お客様が泣いてしまったときが一番困りました。   その夜接客していたのは…

 

お客様に暴言を吐かれたり、無視され続けたりして、泣いてしまうキャバ嬢がたまにいます。
そういうとき、お店側は非常に対応に困るようですが、私の場合、お客様が泣いてしまったときが一番困りました。

 

その夜接客していたのは、それまでも何度か私を指名してくださったNさん(50代前半・テレビ局関係)。深夜も2時をまわり、お酒もだいぶ進んできて、Nさんが以前通っていたというフィリピンパブの話になりました。

 

「そのパブにさ、昼間は学校に通いながら働いている女の子がいてね。一度、お店が終わった後、お腹が空いたっていうから、ラーメンをおごったことがあったんだよ。そしたらさ、その子、ラーメン屋を出た瞬間、大きな声で”ごちそうさまでした!”って言ってさ、深々とお辞儀をしたんだ…」

 

そこまで言って、言葉を詰まらせるNさん。
私が、「ラーメンかー、この時間になると無性に食べたくなりますよねー」なんて返すと、

「ズズッ…ズズッ…」とラーメン、ではなく鼻をすする音が…!

「え?」と思ってNさんの顔を見ると、目からボロボロと涙がこぼれているではありませんか。

「ど、どうしよう…」お客様が泣かせてしまうなんて初めての経験だったので、うろたえました。とりあえず、ハンカチを差し出しましたが、一向に泣きやむ様子はありません。それどころか、

 

「大きな声でさ、”ごちそうさまでした”って言うんだよ!?」

「ラーメン1杯でさ、深々とお辞儀だよ!?」

 

と熱烈に繰り返し、「涙ひとつ流さないお前はどうかしてる!」とでも言いたげです。
しまいには、

 

「お前なんか、寿司おごったって”ごちそうさまで~す”の一言で済ますのにな」

 

という私への説教に。
仕方なく、私も目頭を軽く抑え鼻をすする演技をして、「心温まる話をありがとうございました」と言って、その場をおさめ、その日のアフター(お店が終わってから、お客様と一緒に飲みに行ったりすること)でラーメンをご馳走になり、嫌味なくらい大声で、「ご馳走さまでしたー!!」と言ってやりました。

 

よく「女の涙は武器」なんて言いますが、男の涙だって、違う意味で威力がありますよね。

感動して目をうるませるくらいなら「キュン」としちゃいますが(これだってNGという女性もいますけど)、人目もはばからず号泣する男は、女性をドン引かせること間違いなしです。