男が「恋におちる」と女が「恋におちる」瞬間!メカニズムを解説

今回は男女が「恋におちる」メカニズムについて、恋愛小説家で漫画原作なども手がける小川沙耶さんと共にご紹介していきます。
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1:恋におちるってどういうこと?

(1)英語でもフランス語でも恋に”おちる”と表現する!

「恋におちる」とはどういうことなのでしょうか?

沙耶:もちろん「恋しちゃう」という意味ですが、英語でも“falling love”、フランス語で“tomber amoureux”と、恋に「おちる」という表現をするんですね。

英語とフランス語の語源は同じラテン語で、ラテン語でも“casus in amore”と恋に「おちる」という表現があります。

“casus”には様々な意味がありますが、“墜落”などの意味もありますから、英語・フランス語に変化していく際に、より意味が限定化されていったことが想像されますね。

(2)落ちる、堕ちる、墜ちる…どの漢字が正しい?

「恋におちる」の「おちる」はどの漢字を当てるのが正しいのでしょうか?

沙耶:私の場合、基本的には「恋に落ちる」です。「堕ちる」は「堕天使」の「堕」ですよね。イメージから「イケナイ恋におちる」際に、「恋に堕ちる」と使っています。「墜ちる」はあまり使いませんが、「墜落」の「墜」なので、急降下で「恋におちる」際には使ってもいいかもしれませんね。

 

2:人はどうやって恋に落ちるの!?メカニズムを解説

人はどうやって恋におちるのでしょうか?

沙耶:これは極端なイメージの話なのですが、私はストーリーを作っていくのが仕事なので、「男」と「女」を概念的に捉えています。

その概念の中で、「恋におちる」メカニズムは、次のように考えています。

女性の場合、徐々に徐々に好きになり、嫌いになるときも、段々と嫌いになるイメージです。

男性はその逆で、パチッとスイッチが入ったように好きになり、同じように、いきなり嫌いになります。

「男」と「女」の「恋におちる」イメージとして、まず上記2点を捉えており、「女性っぽい男性」などを描きたいときは、「恋におちる」シーンで、上記の女性の要素を入れたりします。

 

3:抗えない運命!? 人が恋に落ちてしまう瞬間5つ

人が恋におちてしまう瞬間について、具体例をご紹介いただけないでしょうか?

沙耶:私はリアルな心情を描きたく、人間観察をノートにまとめているんです。そこから典型的な「恋におちる」シーンをご紹介しますね。

(1)現れた瞬間に!

沙耶:これは男性が恋におちる瞬間を描くときに使います。

いわゆるひと目惚れのシチュエーションですね。映像だと、髪をなびかせて、スローモーション効果を使った表現もできます。日常がいきなり変わり、ここからストーリーが始まる、展開していく場面です。

(2)気になる事件の連続から、決定的な出来事!

沙耶:これは女性が恋におちる瞬間を描くときに使います。

よきにつけ、悪きにつけ、男性を意識する、気になる事件が連続して起こる。そして、そのあとに、「彼への恋」を意識する、決定的な出来事があり、その瞬間、恋におちます。その出来事だけでは成立せず、前にいろいろあってこその「恋におちる」なのです。

(3)別の出来事が根底にあり、相手の登場が運命に!

沙耶:これも女性の「恋におちる」です。

彼と出会い、すぐ恋におちるのですが、それまでに様々な出来事を経験します。

わかりやすい例だと、ほかの男性にフラれたり、仕事で失敗したり。それらを補う何かを相手が持っている際、急に恋におちるのです。

彼女の中では「ひと目惚れ」や「運命」に感じられますが、実はそれ以前の出来事との連続性があり、彼の登場は「タイミングがよかった」だけにすぎません。

その後の恋の展開として、相手への違和感に気付いていく場面が予想されます。

(4)存在に気がついた!

沙耶:これは男性の「恋におちる」です。先ほど、“男性はスイッチが入ったように一気に恋におちる”と言いましたが、そもそもそれ以前は、「相手のことを見てもいない」ことがあります。「彼女の存在に気が付いた」。たったそれだけで恋におちるのです。

たとえば、「近距離で笑顔を見た」とか。「泣いていた」「怒られた」など、感情的なものが多いですね。

それくらいではないと気が付かないくらい、男性は恋に対して鈍感だと描かれます。これはストーリーなので極端ですが、「アピール上手」な女性が、現実でもモテるのは事実ですね。

(5)考えたうえで「好き」!

沙耶:これは男女共通です。人間は、自分の行動と自分の考えに矛盾があることに違和感を抱きます。

たとえば女性の場合、「エッチした」という行動があると、「相手のことが好きだったんだ」と思いたいものです。なぜなら、「好きでもない人とエッチする自分」が受け入れられないからです。

男性の場合は、「なんかいつも思い出しちゃう」シーンがよく描かれます。単純に印象に残る出来事だっただけかもしれないのに、相手を思い出す理由として、「好きなのかも」と結論してしまいがちなのです。

これは男性が、「自分の感情を、自身の中でも表現するのが苦手」ということも暗喩しています。

4: まとめ

「恋におちる」メカニズムと、恋に落ちる瞬間について、恋愛小説家の小川沙耶さんと共にご紹介しました。いかがでしたか?

人生で「恋におちる」瞬間って何度くらいあるのでしょうか。せっかくの想い、大切にしていきたいですね。