距離が近い!物理的にも心理的にも「距離が近い人」の心理とは?

「距離が近い人」というのがいます。この場合の距離とは、物理的な距離と心理的な距離。はたして、どうして距離が近くなるのか? 大学で恋愛心理学を担当する筆者が、その心理にせまります。
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1:距離が近い人っていますよね…

物理的な距離と心理的な距離の両方の意味で、距離が近い人っていませんか? 正直、うっとうしいというか、嫌な気持ちになることがあります。

(1)パーソナルスペースの距離

パーソナルスペースという言葉があります。他人に近づかれると不快に感じる空間の距離のことです。例えば、目の前から誰かが近づいてきたときに、どこかの距離で、圧迫感というか不快に感じる瞬間があります。その位置が自分にとってのパーソナルスペースなんです。

人によって、パーソナルスペースの距離は様々ですが、一般的には女性よりも男性の方がこの空間は広いとされています。つまり、男性はあまり他人に近づかれることを心地が良いとは感じないんです。

また、自分の左右よりも前後の方がパーソナルスペースは広いとされています。ちょうど、ひし形を90度傾けたような形が、パーソナルスペースなんです。

(2)特定の人にだけ「距離が近い」のは意味がある?

大学の心理学の授業などでは、パーソナルスペースは距離によって人間関係が異なることが紹介されます。

例えば、自分から見て0cmから45cmの距離を「密接距離」とよび、それは恋人同士なら許される距離だとされています。ちょうど、ハグやキスができるような距離です。

また、45cmから120cmを「個体距離」とよび、それは友達なら許される距離だとされています。2人が手を伸ばしあえば、触れあうことができる距離です。

さらに、120cmから350cmを「社会距離」とよび、それは会社の人や友達とまではいかない知人なら許される距離とされています。120cmも離れると、ちょっと遠いですよね。

イメージとしては、会議室でテーブルを挟んで会話をするくらいの距離でしょうか。そして350cm以上の距離になると「公共距離」とよび、それは個人的な会話ができる距離を大きく超えて、講演会などの1対多数で許される距離とされています。

つまり、距離が近いということは、お互いに友達かそれ以上の関係だと認識されているから許される距離なわけです。もし男性があなたにグイグイ近づいてきて、不快に感じているとするなら、彼とあなたの間で関係性の認識に誤解があるのかもしれません。

 

2:私に惚れてる!?  距離が近い人の心理

相手のことが好きで、グイグイパーソナルスペースを詰めている可能性は否定できません。ですが、もちろんそれだけではないでしょう。

(1)社交的すぎる性格

もし、自分のパーソナルスペースが広ければ、自分自身があまり他の人に近づいて欲しくないため、自分も他の人のパーソナルスペースに侵入しようとは思いません。

ですが、自分のパーソナルスペースが狭いと、他の人も狭いものだと思い込んで、グイグイ相手のパーソナルスペースに入っていく場合があります。つまり、社交的な性格が災いをしてしまっている場合が考えられます。

(2)もちろん、好意をもっている

好きな人のそばにいたいと思うのは、当然です。それは付き合ってる、付き合っていないに関係ないでしょう。

飲み会の席や会議の席などで、意識的か無意識的かは別にして、好意をもっている人のとなりに座ろうとすることは、よくあります。

ただ、相手が同じように好意をもっていないと、相手からすれば「いつもついてまわってきて、うっとうしい」というふうにとらえられることもあります。

(3)支配欲のあらわれ

ここまでは、パーソナルスペースという物理的な距離が近い心理の話だったのですが、心理的に近いという人もいます。例えば、友達でもなんでもない、ただ1回会っただけなのに、友達のように接してくる人がいますよね。これが、いわゆる心理的に距離が近いという人。いわゆる、なれなれしい人です。

なぜ、なれなれしくなるかといえば、そこには親しみよりも支配欲の強さがあらわれていると考えることができます。ちょうどイメージとしては、「ドラえもん」に登場するジャイアン。

おもちゃを無理やり持っていったり、相手に断れないお願いをするなど、相手をコントロールしようとします。そのときの言い訳は、「俺たち、友達だろう?」というもの。まさに、友達という心理的な距離の短さを利用して、相手を支配しようとしているわけです。

 

3:距離が近い男女は仲良くなれる?

では、距離が近い人同士は、仲良くなれるのかについて考えてみましょう。結論からいえば、仲良くなれます。

というのも、自分と相手とのパーソナルスペースが同じなので、同じだけ近づかれても別に不快ではないからです。まぁ、たとえていうなら食べ物の好みが似ている同士が上手くいくのと同じ理屈です。

 

4:まとめ

いかがでしたでしょうか? 仕事場や学校で、筆者も「こいつ近いな」と、物理的にも心理的にも距離の近さを感じ不快に思った経験はあります。そんなときは、我慢せず、相手に「近い」と伝えることが大事です。