「優しい男性」には好意がある?誰にでも優しい男性の「本命への好意」見極め方

女子はみんな、「優しい男子が好き」っていいますよね。ですが、男子からすると、「好きだから優しくするに決まってるでしょ」とか、「ほかの女子にも優しくすると、ヤキモチやくくせに」なんて思うわけです。はたして、女子の求める「優しい男性」って、いったいなんなのでしょうか? 恋愛心理学の専門家である筆者が考えてみました。

1:優しい男性の心理とは?

「優しい」と一口で言いますが、「どういう意味?」と質問されたら、色々な答えが出てきそうな言葉ですよね。

国語辞書で調べてみると、「おとなしい」とか「素直である」「思いやりがあって親切」などという意味があるようです。

(1)優しい男性って好きですか?

ところで、あなたは優しい男性が好きですか? そう質問されて、「嫌いです」って答える人はいないですよね。

大学生を対象に行われた調査ですが、女性が好きな男性の特徴の上位5つは、「信頼できる」、「優しい」、「思いやりがある」、「話しやすい」、「しっかりしている」でした。

やはり、ここでも「優しさ」が挙げられています。また、国語辞書に従うなら、思いやりがあるというのも優しさの一部。ですので、女性が好きな男性の特徴のなかで、優しさは大きな位置を占めていることがわかります。

ちなみに、以前に『Dangdep!』でもお伝えしていますが、アメリカ・サウスカロライナ大学のGeoffrey Urbaniak氏らの研究によれば、女性は真剣な付き合いと一夜限りで求める男が違うのだとか。

真剣に付き合いたい場合には、優しい男性を求め、性的な関係を持ちたい場合には魅力的なイケメン男性を求めるのだそうです。

(2)裏心あり?優しい男性はみんな自分に好意がある?

しかし、本当に根っからの優しい人っているのでしょうか?

男女を問わず、自分が好意を持っている人だったり、反対に好意を持ってくれている人には優しくするのは当然。だとしても、見ず知らずの知らない人に優しくする人なんていないだろう、って思ったりしますよね。

特に男性が女性に優しいときって、「セックスしたいだけの下心からなんじゃないの?」と思う女性も多いはず。けっして、それを否定することはできません。

セックスまで考えているかどうかはわかりませんが、相手に好意があるからこそ、優しく接するというのは少なからずあるでしょう。

ですが、それをすぐに下心と呼ぶのは言い過ぎな気も。純粋に“いい人”だから分け隔てなく、すべての人に優しく接する人もいるわけですから。

もし、男性があなたに優しくしたからといって、すぐに「うわぁ、下心がある」なんて思ったらかわいそうです。

 

2:好意があるの?優しくしてくれる男性の心理

先ほども書きましたが、当然ながら好意を持っているから優しくするというのは考えられます。ですが、その好意が、恋愛感情に由来するものなのか、友情のような感情に由来するものなのかは、わかりません。

また、心理学的に優しさを定義することは、非常に難しいのが現状です。例えば、冒頭でお伝えしたように、国語辞書でも「おとなしい」とか「思いやりがあって親切」という意味がありますが、この2つはけっして同じ性格ではありませんよね?

世の中には、「おとなしい」けど「親切」ではない人もいます。そもそも、私たちが考える優しい人のイメージは、「おとなしい」という意味ではなく、「思いやりがあって親切」の方です。

では、優しい人を、「思いやりがあって親切な人」として考えてみましょう。すると、例えば困っている人がいたら助けてあげるような人を、優しい人とみなすことができますよね。

心理学的には、他人を助ける行動を「援助行動」と呼んでいます。つまり、心理学的に優しい人というのは、「援助行動をよくする人」と定義できるかも知れません。

 

3:優しいってなに?優しい男性の心理的特徴

学術的に、「援助行動」とは、他者が身体的・心理的に幸せになることを願い、人から指示や命令されたからではなく、 自己犠牲をしてでも自ら進んで他者に利益をもたらす行動とされています。

つまり、自分が少なからず損をしたり、犠牲を払うことになったりしても、困っている人がいたら、その人が助かって幸せになるように、自分から進んで助けてあげることが援助行動。そして、そんな援助行動ができる人を、優しい人とみなすことができるんです。

では、援助行動がおこる心理的な特徴は、一体どんなものなのでしょうか? いくつかの理由があるとされていますが、ここでは大きく2つの特徴を紹介します。

(1)共感性

困っている人に共感すると、自分自身が不快に感じるので、それを避けるため困っている人を助けようとすると言われています。その意味では、相手に対して好意を持っているから優しくしているわけではなく、目の前に困っている人がいると、自分が嫌な気持ちになるため、それを解決してあげようと「助ける=優しくする」わけです。

「困っている人の嫌な気持ちに共感して」という部分は、すごくいい人のようですが、“自分も嫌な気持ちになるからだ”という部分だけ考えると、少しだけ自分本位の優しさのようにも思えてきますね。

(2)愛他性

愛他性とは、自分の利得を省みず、相手の状況がよくなることを純粋に期待して行われる行動や、そのときの感情のことを意味します。つまり、「根っからに優しい人」というわけです。

乳幼児期から築いてきた人間関係が、困っている人がいたら助けるのは当然だという、思いやりの気持ちがそのまま相手への援助的行動に結びつくとするものとされています。

つまり、援助行動それ自体は心理学的にいえば、相手に好意があるからおこるものではないんです。

ところで、こういう性質を持っているからといって、いつも困っている人がいたら助けるかというとそういうわけでもありません。

例えば、過去に他者を援助してよい気分になったことがないとか、自分が援助して失敗した経験があるとか、自分自身が援助されてかえって傷ついたという経験があったりすると、困っている人を助けようという行動がおこらないとされています。

 

4:誰にでも優しい男性の「本命への好意」の見極め方3つ

少し話が、複雑になってきましたね。一度、ここで整理をしておきましょう。心理学的には、「なにを持って優しい人というのか?」は定義づけられていません。

とはいえ、困っている人がいたら助けるというような行動をする人は、一般的に考えて優しい人だとみなすことができます。そこで、困っている人を助ける行動(=援助行動)をしやすい人を優しい人だとみなした場合、心理学的には好意があるから優しくするわけではなく、困っている人への共感性や愛他性が影響しているのです。

とはいえ、あくまでもそれは、援助行動をしやすい人を優しい人とみなして心理学的に考えた場合。

当然ながら、相手のことが好きだから優しくする場合だってあるわけです。

そこで最後に、相手のことが好きだから優しくしてしまうという場合を考えてみましょう。好意を持っている相手への優しさは、単純に相手が困っているから見せる優しさとは違いますよね。

(1)頼られたい

困っているから助けるというよりも、自分が頼りにされたいという思いで優しくする場合があるとおもいます。

男性は、相手を自分の思い通りにしたいという支配欲求と、相手を守ってあげたという養護欲求が女性にくらべて強いと言われています。頼りにされるというのは、自分に相手を守る権利を与えられるということ。そして、守っている以上、相手を自分の思い通りにできるわけです。

ちょっとマッチョな男らしさの欲求を満足させるために優しくするというふうにも見えるのですが、この根底には相手への好意が存在します。

(2)優しいだけではなく厳しい

単純に困っている人のことを助けるのではなく、助けた上で注意のような厳しい言葉を投げかける男性っていますよね。これも根底にあるのは、好意に由来する相手を自分の思い通りに支配したいという欲求の充足です。

注意のような厳しい言葉によって、助けられた方は次からはその言葉の通りにしようとしますよね。

(3)気遣いを感じる

女性のなかには、助けた上で注意のような厳し言葉を投げかける男性に対して、「彼は私のことを真剣に考えてくれて、だから叱ってくれたんだ」というふうに考えてしまう人もいるかも知れません。そう考える人は、こういう男性に気遣いを感じるでしょう。

もちろん、この気遣いという意味では、些細なことで困っていても、突然に救いの手を差し出してくれる男性の態度に感じる場合があるかも知れません。「彼は私のことが好きで、いつも見ていて(気遣って)くれるから、ちょっとしたことで困っていても、すぐ助けてくれるんだ」と。

もちろん、好意を持って助けようとする男性は、助けるチャンスを虎視眈々と狙っているので、あながちそれも間違ってはいません。

ですが、それって下心から助けてくれるわけですから、セックスをしたいとか、付き合いたいとかといった目標を達成したら、優しくなくなる場合だってあるわけです。

 

5:まとめ

いかがでしょうか。

正直なところ、好きな人だけに優しい男性よりも、誰に対しても優しい男性の方が、筆者はオススメです。

女性的には、「優しい男性が好き」だけど、その優しさは自分だけに向けて欲しいと願うかも知れません。ですが、そういう優しさは、たしかに好きという好意に基づいているとはいえ、ある意味で下心があるわけです。下心のある男性って、やっぱり嫌じゃないですか?

そう考えると、やっぱり彼氏にするなら男性か女性に関係なく、すべての人に同等に優しくできる男性の方が安心。ですが、そういう生まれつき「いい人」みたいな優しい男性は、なかなかめったに出会うことはないでしょう。

もし、そんな男性とめぐり逢うチャンスがおとずれたら……告白して彼を手放さないようにがんばってくださいね。

 

 

【参考】