「家族が嫌い」でストレス!? 家族が嫌いな人の心理と嫌いな時の対処法3つ

家族とは、もっとも身近で、生まれて初めて築く人間関係です。ですが、そんな家族との関係が上手くいっていない、という人は珍しくありません。どうして、家族との関係が上手くいかないのでしょうか? 今回は、家族が嫌いなひとの心理について迫ります。

1:「家族が嫌い」な人は多い?

「家族という存在」があっても、必ずしも「家族という機能」が働いているとは限りません。

暴力をふるう親がいたり、性的虐待をする親がいたり、浮気をしていて家に戻ってこない親がいたり、酒浸りで働かなかったり。そこまでではなくとも、極端に子供に干渉したり、世間体を気にしすぎて厳しすぎたり。

そんな、本来は健全な家族にある機能がはたらかず、いわば家庭崩壊にあるような状態の家族を、機能不全家族と呼んだりします。そういう環境のなかで育った人に、当然ながら、家族を嫌いになる人は珍しくありません。

それ以外にも、様々な家族との関係の中で、家族を嫌う人はいます。

 

2:家族が嫌い……ストレスになるほど家族が嫌いな人の心理

では、一体家族を嫌いようになる原因は、何が挙げられるのでしょうか?

(1)過保護な環境

家族(=親)が、子供を保護するのは、健全な家族の機能です。ですが、それが過ぎるのは問題です。

乳幼児期なら、まだ問題はないかもしれませんが、中学生や高校生になっても、過保護な家族というのはいます。

人は成長するにつれて、「自立したい」という意識が芽生えます。にも関わらず、過保護な環境で自立することを許されなかったら……。それが原因で家族嫌いになることも自然なことです。

(2)家族からの愛情の不足

家族のことが好きすぎて、その裏返しとして家族のことを嫌うことも考えられます。エクイティ理論(equity theory)という考え方があるのですが、人は自己の仕事量や投入(input)に見合う報酬や結果(outcome)を得たいと願います。

たとえば、自分ばかりが料理や洗濯といった家事をしていたり、育児をしていると、パートナーに対して不満をもちますよね。この場合、相手と自分の仕事量を対等にしようと、パートナーに対して手伝うように依頼したり、自分が負担している仕事をしないという方法をとります。

そして、このエクイティ理論は、愛情などの感情にもあてはまります。自分は家族のことが大好きなのに、家族が自分を同じように愛してくれないとしたら……。解決策として、自分も家族を愛するのをやめるということもあるんです。

(3)家族の役割からの逃避

冒頭で取り上げたような、機能不全家族の中にいると、機能していない親の役割を補うために、子供がその役割を担います。しかし、子供が親の役割を担うことはとうてい難しく、たとえ担うことができても、大きな負担になることは想像できますよね。

もちろん、そのような機能不全家族における負担だけではなく、「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」といったような負担も、本人からすれば重荷で煩わしく感じます。すると、その負担から逃れるため、次第に家族から遠ざかり、家族のことを嫌いになることがあります。

 

3:家族が嫌いだから一人暮らししたい…でも、その前にできる対処法

恋人のことが嫌いになれば、別れを選択し離れていくように、家族のことが嫌いになれば疎遠になり、家族のもとを離れ、ひとり暮らしをしたいと思うようになるでしょう。

一人暮らしをしたいと思うようになること自体は、自立したいという心が芽生えたわけですから、けっして問題とはいえません。とはいえ、きっかけが家族のことが嫌いだからというのは、好ましくありません。

では、家族嫌いを改善するにはどうすればいいのでしょうか?

(1)家族を嫌いな理由を考える

難しい言葉で言えば、内省( 自分自身の心のはたらきや状態をかえりみること)になるのですが、なぜ自分が家族のことを嫌いなのか、その原因を考えることです。人の行動や感情には、必ず原因があります。原因がはっきりしない限り、その解決策も見つかりません。

(2)背負いすぎない

機能不全家族の中にいるにしろ、「お兄ちゃんなんだから、お姉ちゃんなんだから」と言われすぎているにしろ、その役割を背負いすぎないことが大事です。とはいえ、そんなことが最初からできていれば、家族を嫌いにならずにすんだわけですから、非常に難しいかもしれません。

エクイティ理論における対処法にもありますが、自分の負担になりすぎているからこそ不満につながるわけです。意識的に、その役割を担わないようにすることも大事です。

(3)一人暮らしすることに悩まない

「一人暮らししたい」と思うこと自体、悪いことではありません。むしろ、家族としての機能が完全な家族ほど、一人暮らしをすることがスムーズにすすみます。

反対に、機能不全に陥っていると、その役割を担っている子供を、親は引き留めようとしますし、子供も残された家族を心配したり、罪悪感をもってしまうので、一人暮らしに二の足を踏むことがあります。

家族のことが嫌いで、一人暮らしがしたいと思ったなら、躊躇なく一人暮らしをするようにしましょう。

 

4:まとめ

いかがでしたでしょうか? 無理に家族の関係を維持しようとすると、より悪化するということだってあるわけです。

もし、あなたが悩んでいるのだとしたら、一人で抱え込まず、誰かに相談したりしてくださいね。