「枯れ専」とはどういう女子?枯れ専がハマる漫画・BL5選

最近、人気漫画やドラマでもその単語を聞くようになり、少しずつ認知され始めている「枯れ専」。でも、その詳細を本当に知っている人は、あまり多くないでしょう。むしろ、雰囲気だけで知ったような気になっている人が多いのでは? 20~30代女性に広まる「枯れ専」とは、一体何なのでしょうか? 深掘りしてみます!

 1:「枯れ専」の意味とは?

「枯れ専」とは「枯れた男性専門」のことで、中高年男性を好む女性や、その傾向をいいます。

世間では一般的に“おじさん”と呼ばれる年代の男性を恋愛対象に見るため、「グレ専(ロマンスグレー専門)」や「おじさん萌え」などと呼ばれることもあります。

枯れ専女子にとっては、ガツガツしたところがなく、人生経験が豊富だからこその余裕と哀愁を漂わせる年上男性が、とても魅力的に見えるんです。

また、40代~50代になるとにじみでる野暮ったさが、かわいらしく感じて、おじさんを見ているだけで癒される、安心するという女性もいるでしょう。

 

2:枯れ専がハマる漫画・ゲーム・BL 5選

(1)『恋は雨上がりのように』(眉月じゅん/小学館)

この春、大泉洋さんと小松菜奈さんのキャストで映画化された『恋は雨上がりのように』。さえないファミレス店長に女子高校生が恋をするという、20歳前後の枯れ専女子にはたまらない作品!

高学歴なのにファミレスの店長をしていたり、純文学が好きで、40代も半ばで小説家を目指したり、ズボンのチャックを閉め忘れたりと、典型的なダメおじさんの魅力がたっぷり詰まっています。

(2)『娚の一生』(西炯子/小学館)

こちらも2015年に、豊川悦司さんと榮倉奈々さんのダブル主演で映画化されました。

この作品には、哲学者として大学で教鞭を取る、知性的で堅めなオジサマが登場。とにかく原作の絵が美しいのですが、実写化されてもそのイメージが崩れなかったところが魅力です。

西炯子さんが描く繊細な美形紳士を堪能するも良し、映画で豊川悦司さんの魅力を堪能するも良し!

(3)『カツカレーの日』(西炯子/小学館)

こちらも西炯子さんが描く『堅めオヤジ』の魅力が光る作品です。主人公は婚活中のアラサー女性。仕事一筋のオヤジとの出会いは、読書カフェでの据え置きノートのやり取りなんですが、これが枯れ専のツボをピンポイントで押してきます。

ゴツゴツした雰囲気の頑固オヤジが、ページをめくるほど愛おしく感じるでしょう!

(4)『NOW HERE』(木原音瀬・鈴木ツタ/蒼竜社)

BLに枯れ専なんてあるの?と驚くかもしれませんが、あるんです。

50歳童貞オジサンのかわいらしさをギュッと詰め込んだ『NOW HERE』は、いつ誰を好きになるかなんてわからないという、BLの鉄則を改めて感じさせる作品です。

恋の甘酸っぱさや切なさに、誰もが胸を締め付けられるんじゃないでしょうか?

(5)「センセイ・コレクション」(市ヶ谷茅/KADOKAWA/メディアファクトリー)

生粋の枯れ専と呼ばれる市ヶ谷茅さんの『センセイ・コレクション』は、いろんなタイプのおじさんを集めた短編集。

医者・教師・元シェフ・博士など、『先生』と呼ばれる中高年男性がたくさん登場します。しかも、枯れ×枯れカップルが登場したり、鷹匠のお師匠さまというレアキャラが出てきたりと、楽しみポイントがたくさん! いろんな角度から枯れを楽しめる作品です。

 

3:枯れ専女子が語るおじさんの魅力3つ

(1)大人の落ち着きと余裕

「私は俳優の役所広司さん、渡辺謙さんが好きなんですが、何も言葉を発しなくても雰囲気で物語るようなところが好きです。圧倒的な存在感。表情や佇まいで感情が伝わるような、20代男性にはない深さを感じます」(営業事務・32歳)

枯れ専女子の間で人気者といえば、役所広司さんと渡辺謙さん! 一言では表しきれない渋さと色気がたまらないんだとか。

渡辺さんについては、大人の落ち着きがある一方で、少年のようなヤンチャさも残しているところが、また魅力的なのだそうです。

(2)知識と経験の豊富さ

「同世代の男の子はとにかく薄っぺらいんだよね。会話に深みがなくてつまらない。バイト先にたまに回ってくる本社の主任という人が、言うことは厳しいんだけど、全部納得できる。すごく尊敬するし、魅力的だなと感じる」(アルバイト・23歳)

仕事をする上では、キャリアを積んだ中高年男性は怖い存在だと言えます。しかし、長年の経験から培われた知識やデータは圧倒的で、敬うべきもの。

とうてい太刀打ちできないレベルに到達しているということが、おじさんの大きな魅力なのです。

(3)シワやたるみが愛おしい

「私は明石家さんまさんが好きで、でも今の年齢だから愛らしいと思っているんです。若い頃の写真を見ても、顔がキツくてダメ。年を取っていい感じにたるんで、シワができているところがかわいいなって。キツネ系の顔の人は、年を取ってキツさが抜けたところが『いいな』と思います」(販売・27歳)

老いの象徴でもある「シワ・たるみ」が、枯れ専女子にとってはかわいらしさに見えるようです。

20代の頃はとんがっていた男性も、中年になって、雰囲気が丸くなると人間性に深みが出ますよね。それが顔のシワやたるみに現れるのかもしれません。

 

4:まとめ

ウザい。くさい。うるさい。

そんなふうに煙たがられる存在だったおじさんは、枯れ専女子の目にキラキラと輝いて見えています。

そこには、見た目の美しさという、もろく崩れやすい魅力ではなく、確かな信念や知識、年を積み重ねるからこそ生まれる濃厚な人間性があるのです。

中高年男性の内側まで覗き込み、歩んできた人生に思いを馳せるなら、20~30代という若年の男性よりも心惹かれるものがあるでしょう。