保身の意味は?保身的な人の特徴とすぐ保身に走る人の心理6つ

仕事で自分がミスをしたのに誰かのせいにするという人、いますよね。そういう人を一般的には、「保身に走る人」なんて言います。どうして素直に自分の非を認めないのでしょうか? 今回は、「保身」の秘密にせまります。

1:「保身」とは?

さて、そもそも保身とはいったいなんなのか? 改めて、その意味を確認してみましょう。

(1)「保身」の意味

おなじみになりましたが『日本国語大辞典』(小学館)で意味を調べてみましょう。すると、「身の安全を保つこと。自分の地位、名声、安穏を失うまいと身を処すること」とでてきます。わたしたちが、日常で使っている意味と同じですよね。

というのも、保身はかなり新しい言葉で、明治末に生まれ昭和に活躍した文芸評論家の矢崎弾氏が、1943年に発表した『近代自我の日本的形成』という本のなかで「ある絶対的なちからへの屈従と保身の知慧が、しきりに私小説の形式にあこがれてゐるのではないか」と使っています。

(2)元来は、悪い意味ではなかった「保身」

もともとは、中国最古の詩集『詩経』に、「聡明で道理に通じていて、物事を的確に処理し、安全に身を保つこと」として、「明哲保身」という言葉がでてきます。本来は道理(=物事の正しいすじみち)にそって安全に身を保つことという意味の保身が、「道理に反してでも身の安全を保つこと」という意味に変わったのかもしれません。

ちなみに英語では「self-defense」という言葉を使うようです。

 

2:保身的な人の特徴

次に、すぐに保身に走るような、保身的な人とはどんな人なのでしょうか。

(1)自分さえよければいい

保身的な人というのは、自分中心で物事を考える人が多いでしょう。「自分さえよければいい」という考え方の人だといえます。周囲の状況に関係なく、いかに自分の地位や名声を高めるか、もしくは守るしか考えていないわけです。

(2)すぐに人のせいにする

自分のことしか考えていないので、すぐに人のせいにします。ミスが起これば、たとえ自分のせいでミスが起こったとしても、「自分は悪くはない」と他人に責任を転嫁します。最近メディアで話題の、大学アメリカンフットボールの問題も、まさにこの典型だと言えるでしょう。

(3)責任から逃れられる前提をつねに作る

保身に走る人は、常に責任から逃れられるように策略を練っていることも往々にしてあります。たとえば、何かを発言するときには、どういうふうにでも解釈できるように、抽象的で曖昧なものの言い方をします。そしてコトが起これば、「そんなつもりで言ったんじゃない」という言い訳で、自己保身に走るわけです。

これも、メディアで話題の大学アメリカンフットボールの問題に当てはまってきます。そして恋愛でも、本当は女友達と飲みに行くのに、「友達と飲みに行く」って言っておいて、彼女にばれたら「友達と行くって言ったでしょ? 女友達とまで言ってなかっただけ」と言い訳をしたりするのが、これに当てはまります。

 

3:すぐ保身に走る!自己保身の心理

保身に走ることでより問題が複雑化し事態が悪化する例は、ニュース報道などを見ていれば、誰しもわかるところです。ですが、どうしても保身に走るのをやめられない人たちは少なくありません。いったいなぜ、自己保身に走ってしまうのでしょうか?

(1)プライドが高い

プライドの高さが、保身に走らせることがあります。「自分はミスなどするはずがない」と考えている人が、想定外のミスに遭遇すると、それを自分の記憶や経験からなかったことにしようと、相手のせいにしたり、自分を守るために言動の解釈を変えたりして、保身に走ります。

(2)反対に自信がない

プライドの高さばかりが、保身に走る理由ではありません。反対に、自信がないことで保身に走ることもあります。

たとえば、失敗をすることが許されない大事なプレゼンの前に、「前日の仕事が忙しすぎて寝てしまった」とか、「出勤途中に困っている人がいて助けていた」など、自分がプレゼンの準備をすることができなかった言い訳を周囲に言ったり、実際にそのような行動をとることを、専門的には“セルフ・ハンディキャッピング”と呼びます。

セルフ・ハンディキャッピングをすることで、失敗しても別に理由があって自分の能力のせいではないと思ってもらえれば、自分の地位や名声を失うことはありません。自分に自信がないからこそ、あえてセルフ・ハンディキャッピングをすることで、保身の可能性を作っておくわけです。

(3)問題解決能力が低い

問題解決能力とは、専門的には「自己効力感」とも呼ばれます。具体的には、ある目的を達成をするために必要な行動方針を計画して、それを実行する能力についての「信念の強さ」です。

自己効力感は、目的達成のための障害や嫌な経験に直面したときに、「対処する行動を始めることができるかどうか」、「どれくらい多く努力をするか」などに影響を与えると言われています。

つまり、問題に直面すれば、それを解決しようとするのが普通ですが、自己効力感の低い人は、解決するための方法を計画して、実行することができません。そのため、場あたり的に言い訳をしたり、人のせいにして問題解決を図ろうとするのです。

恋愛でも、もしふたりのあいだに問題が起これば、それを適切に解決しないといけませんよね。ですが、自己効力感が低いと、親や友達や仕事のせいなどにして、ふたりの問題を根本的に解決しようとはしません。

 

4:保身に走る男性は選ぶべきではない

残念ながら、保身に走る男性は、仕事上のパートナーとしても、友達としても、もちろん恋人としても、選ぶべきではないでしょうね。あなたの彼氏は大丈夫ですか?