悲劇のヒロイン気取っててウザい…悲劇のヒロイン症候群の特徴と対策

「悲劇のヒロイン」という言葉を、よく耳にします。これは、不幸な境遇にある主人公のことですが、自分の境遇をそのようにたとえる人っていますよね。果たして、そういう悲劇のヒロインを気取る人って、どんな人なのでしょうか?

1:悲劇のヒロインの意味は?

『悲劇のヒロイン』という小説があります。赤川次郎が2006年に発表した小説です。そのあらすじは、社長令嬢で何の不自由もない毎日を送っていた女子大生が、父の会社が倒産し、母が自殺、弟が危険なアルバイトでヤクザに追われるうちに犯罪を犯してしまい、さらには妹までが・・・・・・と、次々と不幸に見舞われる物語です。もう、かなり典型的な「悲劇のヒロイン」の物語です。

悲劇とは、英語の「tragedy」の訳語として、明治半ばに登場します。1888年の『ウェブスター氏新刊大辞書和訳字彙』には、「惨劇演本ノ凶事、悲劇、惨酷ノ事」と意味が記されています。ようは喜劇の反対で、「人生の不幸・悲惨なことを題材とした演劇。破滅、敗北、苦悩など悲しい結末で終わる劇」のことなんです。

そこから、「人生や社会の悲惨なできごと。物事が不幸・悲惨な結末に終わること」の意味として、悲劇が一般的に使われていきます。つまり、悲劇のヒロインとは、物事が不幸・悲惨な結末に終わることの多い女主人公ということなんですね。

 

2:いるいる…「悲劇のヒロイン症候群」の診断項目

「悲劇のヒロイン症候群」という病気があるわけではありません。あくまで便宜上、ここでは悲劇のヒロインを気取ってしまいやすい人を、「悲劇のヒロイン症候群」と呼ぶことにしましょう。

では一体、どんな人が「悲劇のヒロイン症候群」にあてはまるのでしょうか?

(1)不幸アピールが激しい

何よりも、該当するのが不幸アピールの強さです。言い換えるならば、同情アピールが激しいとも言えるでしょう。

「カラダが弱い」「いつも病気がち」「育った環境が貧しかった」など。“いかに不幸な境遇であるか”について主張する傾向にあります。その背景には、心配して欲しい、かまって欲しいという気持ちがあるわけです。

(2)大げさに不幸な話をする

どんな人でも、いつも順風満帆、幸せとは限りませんよね。良いことがあれば、必ず悪いことだって起こります。そういう意味では、誰もがそれなりに不幸を経験しているわけです。ですが、「悲劇のヒロイン症候群」の人は、“自分だけが不幸”とばかりに強調して、主張します。

(3)幸せが不安

不幸は誰だってイヤです。ですが、不幸に慣れてしまうと、逆に幸福な瞬間が不安になることがあります。「いつもは不幸続きなのに、なぜ今は幸せなんだろう。これは、大どんでん返しで、大きな不幸に見舞われる予兆かもしれない」といったふうに。訪れた幸せが怖くなり、自分で幸せを手放してしまうことすらあるわけです。

(4)人の不幸話は嫌い

関西人の安いもの自慢しかり、不幸話に限らず、人は自分が話したいと思っている事柄について、相手にそれ以上のことを言われるとイヤだと思う傾向があります。

「悲劇のヒロイン症候群」の人は、自分の不幸のエピソードを披露したいわけです。にもかかわらず、「いやいや、私の方がもっと・・・・・・」と、より不幸なエピソードを披露されたらどうでしょう? きっと不機嫌になりますよね。

(5)自分が中心

心配して欲しい、かまって欲しいという気持ちとも共通するのですが、自分が話題の中心になりたくて、不幸のエピソードを披露することがあります。だからこそ、悲劇のヒロイン(=悲劇の主人公)なんです。決して脇役を望んでいるわけではありません。

 

3:「悲劇のヒロイン症候群」の人への対策・治し方

では、もし周囲に「悲劇のヒロイン症候群」の人がいたら、どう接していけばいいのでしょうか?

(1)かまいすぎない

心配して欲しい、かまって欲しいという気持ちがあるからこそ、不幸な境遇をアピールするわけです。気にかけてもらえると嬉しいので、気にかけてもらえたら、もっと不幸な境遇をアピールしてきます。

たまに心配するのはいいですが、いつも心配していると、こちらの気苦労が絶えなくなってしまいます。心配しすぎるのは控えましょう。

(2)話は半分に聞いておく

「悲劇のヒロイン症候群」の人は、自分の不幸な境遇を強調します。言い換えるならば、“話を盛っている”わけです。不幸な話を聞くときは、全部が本当だと思うのではなく、話半分程度で聞いておくというのが良いかもしれません。

(3)自分の不幸な話をかぶせない

「悲劇のヒロイン症候群」の人は、不幸な話をアピールしたくて不幸話をするわけです。そういうときに自分の不幸な話をするのはやめておきましょう。素直に、「うんうん、そっか」と聞いておくのがいちばんです。

また、そこで「かわいそうだね」という返しも、やめておきましょう。さらに延々と不幸な話が続くかもしれませんし、心配してもらえる、かまってもらえると思われると、いつも不幸な話を聞かされる羽目になるかもしれません。

 

4:まとめ

いかがでしたでしょうか。あなたのまわりには、この「悲劇のヒロイン症候群」の人はいますか? もしいるのであれば、適度に心配してあげて、つかず離れずの距離を保つのが良いのかもしれませんね。