神経質な人って疲れる!神経質かどうかを診断する方法と改善方法

あなたの身の周りにも神経質な人がいると思います。気を使うし、なんかイヤだな……と思っているかもしれません。でも、他人に対してそう思っている時点で、あなたも神経質かもしれません。今回はそんな神経質についての話です。

1:神経質になってしまう理由とは?

(1)神経質の意味や対義語と英語での言い方は?

人から「あなたって神経質だね」なんて言われると、あまりいい気はしませんよね。そこでまずは、言葉の意味を調べてみました。

確かに、あまりいい意味は含まれていないようです。不快に感じて当然かもしれません。

対義語を挙げるとするのなら「無神経」です。こちらもやはり、いい意味ではありません。どちらも意味も両極端と言えるかも。ほかにも「大雑把」「呑気」なども対義語に当てはまりそうです。

また神経質を英語にすると「Nervousness」。「あまりナーバスになるなよ」なんていうのは、日常でも耳馴染みがありますよね。

(2)神経質な人は病気の可能性も?神経質になる理由

神経質の度合いが過剰である場合、性格の問題だけではなさそう。そこで専門的な話を、医師の小田切ヨシカズ先生に伺いました。

小田切:「あらゆることに過敏になって日常生活に支障が出るなど、あまりにも神経質の症状がひどい場合は、自律神経失調症である可能性があります。交感神経や副交感神経からなる自律神経系のバランスが崩れ、それが脳の視床下部に悪影響を及ぼす状態です。

脳内にはさまざまな物質が存在します。ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなど神経伝達物質と言われるものです。これらの分泌が正常におこなわれ、均衡を保つことで精神的に平静な状態が保たれます。

しかし、自律神経のバランスが崩れてしまうと、これらの分泌量も変動し、精神的に乱れが生じます。例えばセロトニンは、リラックス促す作用があるため、分泌量が減ってしまうと情緒不安定になり、過剰に神経質な状態に陥ることがあります」

 

2:神経質かどうかチェック!神経質かどうかわかる診断方法

感情的知性テストとトレーニングのプロバイダ「TalentSmart」の創設者であり、「Emotional Intelligence 2.0」の共同執筆者であるトレヴィス・ブラッドベリー博士が、アメリカの月刊誌『Inc.』のWEBサイトで、“Highly Sensitive Person“(非常に敏感な人、つまり神経質な人)に当てはまる8つのサインについて寄稿しています。筆者がこれをもとに考察し、チェックポイントを挙げてみました。さて、あなたにはいくつ当てはまるでしょう?

(1)深く考えすぎる

何か行動を起こす前に、いったん立ち止まって冷静になることは大事なこと。でも神経質な人は深く考えすぎて、すべてが悪い方向に向かうような想像をしてしまいます。すると、怖くてもう先には進めなくなります。せっかくすぐ近くにゴールがあるのに、尻込みして動けなくなる。これはもったいないですよね。たまには大胆な行動をとることも大事です。

(2)細かいことが気になる

神経質な人は、ほかの人が気にならないような細かいところに目が届きます。誰もが見逃してしまうような部分に気付き、修正することができる。ある意味、完璧主義者と言えます。仕事の面でそういった能力は大いに発揮されるでしょう。しかし度が過ぎれば、ほかの人と軋轢を生む原因になることも……。

(3)意思決定に時間がかかる

何か決定をくだす際に、慎重になることは必要ですし、石橋を叩いて渡るように進んでいけば、失敗も少ない。しかし、その決定にあまりに時間をかけすぎると、大きなチャンスを逃してしまうことがあります。手柄をほかに奪われてしまうこともあるでしょう。成功を逃さないようにするためには、即決も必要です。

(4)決断を恐れる

人が何かを決断した際、それがいい方向にいくとは限りません。誰しも間違った決断をくだしてしまうこともあります。しかし、あまりに失敗を恐れると、決断がくだせなくなってきます。マイナス思考に陥り、それが悪循環となって身動きの取れない状態になってしまいます。

(5)すぐ感情的になる

神経質な人は、すべてのことに敏感。他人の行動に対して過敏に反応してしまいます。ちょっとでも気に障ることがあると、それが許せなくて感情的になってしまう。周りからすると、あまり近づきたくない人でしょう。自分でも寛容さが足りないとわかっていながらも、改善できないもどかしさを抱えています。

(6)相手を厳しく非難する

すべてに敏感に反応してしまう神経質な人は、他人に対して厳しい批判を浴びせがちです。批判しているうちに、またどんどん非難すべき点が目についてしまう。吐き出してはまた流れ込んできて、果てしなく批判が続いてしまう。相手にとってみては、迷惑なことこの上ないでしょう。

(7)チーム内では好印象

神経質な人は、人の細かい部分にまで目が行き届くので、そのぶん細かな配慮ができます。いろいろ気を使えるだけに、同じチーム内では好印象で高評価であることも。しかし、神経質がゆえの決断力のなさなどが響くため、リーダーとしては相応しいとは言えません。

(8)マナーにうるさい

自分が他人の行動に敏感なだけに、自分も相手に対しては誠実な対応を心がけます。マナーや礼儀といったものを非常に重んじる傾向にあり、細心の注意を払って行動します。しかしそれを他人にも求めるところがあるので、周りからしてみれば、口うるさい存在に。

 

3:神経質な人といると誰もが疲れる…神経質を改善する方法

神経質が自分だけの問題だけで済めばいいですが、ほかの人に迷惑をかけてしまうことも。だとしたら、改善する努力が必要かもしれません。前述の項目などから、方法を考察してみましょう。

(1)完璧を求めない

神経質な人は、完璧を求めてしまう傾向があります。それは、細かいところが気になるため、常に修正しようという意識が働く結果からです。そして、完璧主義と言われるようになってしまう。

本人としては自然な行為でも、周りはプレッシャーを感じてしまうことがあります。それが人間関係に不和をもたらしてしまう場合も。なので、だいたい7割から8割できていれば、良しとすることを意識してください。多少至らない部分があっても、目をつぶる余裕は必要かもしれません。

(2)失敗を恐れない

目の前に何か課題を設けられたり、何か行動を起こしたりする際、神経質な人はそこで考え込んでしまう傾向があります。慎重であることに越したことはありませんが、考えるうちに悪いほうにばかり志向が及んでしまう。

失敗するんじゃないか……と、マイナス思考に。失敗を恐れるがゆえに、縮こまって身動きが取れなくなる。すると、挑戦することすらやめてしまいます。失敗を恐れると、逃すものも多くなります。

(3)自分の考えを押し付けない

まずは、自分の考え方が必ずしも誰にでも当てはまると考えないことです。人にはそれぞれ違った価値観があり、大事にしているものも異なります。自分の考え方ばかりを押し付ければ、反発を食らうでしょう。

反発されると意固地になって、さらに自分の考えを貫こうとしてしまいます。すると、周りとの距離がどんどん離れてしまい、孤立することに。神経質の改善には、他人とのかかわりは必要不可欠です。孤立してしまうような行為は避けるべきでしょう。

(4)心にも時間にもゆとりを持つ

神経質な人は、落ち着いていられません。あれをやらなければ、これをやらなければと、次から次へと湧き上がってきて、つい焦ってしまう。焦って取り組んだものに良い結果はついてこないので、それがまたマイナス思考の要因となります。

焦らないためには、心にゆとりを持つこと。心にゆとりを持つためには、まずは物理的な時間のゆとりが必要です。性格上、焦ることを見越して時間設定をする。時間に余裕があれば、冷静さも保ちやすくなるでしょう。

(5)自分を褒める

仕事でもなんでも、高みを目指すことは大事なこと。しかし、そんな簡単に成果は得られませんよね。努力してもがき苦しんでも、手が届かないこともあります。上ばかり目指していると、そんな自分に不甲斐なさを感じてしまうでしょう。

もう少し、自分を褒めてあげるべきでしょう。結果がついてこなかったとしても、努力したことは自分の糧になっています。神経質な人は、「ダメだダメだ」と自分を追い込んでしまいがち。それでは潰れてしまいます。

(6)他人と比較しない

自分ではまあまあ良くやったと、ある程度満足のいく結果を得られたとしましょう。しかし、そこで他人と比較して、まだまだだということに気付くと、また焦燥感に駆られてしまいます。神経質な人は、それが如実に表れます。

人には向き不向きがあり、劣ってしまう部分があるのは仕方のないこと。いつも他人と比較してしまうと、それが明白になります。なので、比較しないように。自分は自分だと、割り切って考えるようにしましょう。

(7)いろんな人の意見を聞く

神経質な人は、悩みごとができたとしても、ああだこうだと自分の頭の中でのみ考え、解決に導こうとします。しかし、なかなか完璧な解決には至らず、いずれまた同じような悩みごとに頭を抱えることに。

もう少し、外に目を向けるべきでしょう。自分にはない新たな発想を取り入れてみては。そのためには、いろんな人の意見を聞くことが大事。すると今までにない思考回路が生まれ、案外簡単に悩みなど解決してしまうかもしれません。

(8)カウンセリングを受ける

前述した通り、あまりに神経質な人の場合、それは日常生活に支障をきたす可能性があります。それがもとで、ほかのことにまで影響が出てしまうこともあり得ます。自覚症状があるのなら、専門家のカウンセリングを受けるべきでしょう。

神経質な人は、またここで考え込んでしまうかもしれません。もしかしたら自分は重い病気かもしれない……と、勝手な自己診断で思い悩む場合も。思い詰めて身動きが取れなくなる前に、軽い気持ちで受診してみてください。

 

4:あなたも神経質かも!

身近に神経質な人がいて、その存在がやけに疎ましく感じるようなら、あなたも神経質かもしれません。もしくは、他人から神経質だと指摘されたとき、頑なに否定するのもまた神経質の兆候。

逆に、人の意見に耳を貸し、「ああ、そうかも」と素直に受け入れられる人は神経質ではないかも。神経質について考えすぎると、神経質になりすぎるので、あまり深く考えないことが遠ざけるいい方法かもしれません。

 

【取材協力】

小田切ヨシカズ・・・湘南育ちのサーファー医師。ワークライフバランス重視。現在、横浜の内科クリニックに勤務中。

【参考】