変わりやすいのは男のほう!男心と秋の空、その意味と切ない恋模様

晴れたと思ったら、急に大雨になったり、雨のあと、急にきれいな夕焼けが見えたり……。そんな移ろいやすい秋の空模様を、女性の心理に例えて「女心と秋の空」と表現します。でも実は、「男心と秋の空」とも言うんですよ。気持ちが変わりやすいのはどうやら男のほう!? 今回は男心と秋の空、その意味と切ない恋模様をご紹介します。

1:男心と秋の空の意味と使い方は?

「女心と秋の空」という言葉は、よく聞きますよね。

別れるときはあれだけ泣いていた元カノのSNSを久しぶりに見てみると、そこには満面の笑みで新しい彼と手を繋ぐ彼女が……! 「●●くんがいないと生きていけない」なんて言っていたのに、切り替えが早っ! そんな経験をしたことがある男性は、少なくないのではないでしょうか?

そんな変わりやすい女性の心境を、日本の変わりやすい秋の天気に例えたことわざです。

しかし、実はこの「女心と秋の空」。もともとは「男心と秋の空」から派生してできた言葉ということをご存じですか?びっくりですよね。なんと、移ろいやすいのは男心のほうだったのです!

(1)男心と秋の空とはどんな意味?どう使う?

実は「男心と秋の空」という言葉ができたのは、江戸時代だという説があります。

そのころは一夫多妻制が当たり前で、男性は季節によってさまざまな女性と恋をしていました。もちろん浮気も当たり前。一方で、既婚女性の浮気は重罪でした。

移ろいやすい男性を追いかけるのはいつも女性で、苦しい恋をするのも女性。だからこそ、惚れた男性に振られたとき、「男なんてそんなもんだ」と女性が未練を断ち切るためにも、このようなことわざが生まれたのかもしれませんね。

(2)ゴールデンボンバーの曲もあります

ちなみにゴールデンボンバーが歌う『男心と秋の空』という曲もあります。

この曲は、ことわざの意味とはニュアンスが違い「女心と秋の空」のように、移ろ気な彼女の様子を見ながらも、「それでも側にいさせてほしい」と言いながら、彼女の感情の変化に怯える男心を歌っています。

 

2:なんだか切ない……変わりやすい男心エピソード3つ

では、ここから変わりやすい男心エピソードをご紹介しましょう。

(1)好きでいてくれると思っていた(29歳・女性)

「付き合っている彼がいましたが、別に好きな人ができてしまって別れました。その後、その好きな人とは付き合えたけど、結局すぐに別れちゃって……。

なので元彼に戻りたいと言いました。でも“君は今でも大切だけど、もう過去の人だから”と振られました。私のほうは今でも好きでいてくれると思っていたんです。都合の良い女ですよね……。でも別れて3か月で彼女ができていたことにはショックでした。意外と切り替え早いんだなって」

(2)体から始まる恋だってあるって……(27歳・女性)

「気になる彼との初デートの夜、家に誘われて、体の関係を持ってしまいました。そのときに“体から始まる恋だってあるよ”って言われたから、彼女にしてもらえるんだなって思っていたんです。

でも、結局そこから、体だけの関係が3か月ほど続き、ある日突然音信不通になりました。悲しかったし、しばらくは男性不振になりました。でも今思うといい勉強! いい思い出になりました」

(3)優しさはときに残酷(29歳・女性)

「とにかく優しい彼。それは別れた後も変わりませんでした。彼がもう私に対して恋愛感情がないっていうので別れたんですけど、そのあともずっと優しくて、相談にも乗ってくれるんです。

でも彼にはすぐに彼女ができてしまいました。それでも私が悩んでいるのを察知するとLINEをくれる。気持ちがないくせに、優しくしないでって思います」

 

3:秋になると思い出す……秋空のように変わってしまった恋模様2つ

夏に燃え上がった恋だけど、秋になっていつの間に変わってしまった……。そんなエピソードをご紹介します。

(1)運命的な出会いをした夏の恋(28歳・女性)

「仕事の取引先だった彼に一目ぼれしました。気持ちが抑えられず、猛アプローチの結果、付き合うことになりました。週に3日も会いに行っていて、本当に情熱的な恋でした。

でも付き合い始めて3か月くらいすると、彼からの連絡の頻度が減りました。それと同時に会う頻度も減って、あれだけ情熱的だったのに、秋になるころには月1回会えばいいくらいに。私はまだ気持ちが残っていたけど、彼から“なんか冷めちゃった”と言われ、冬を待たずして別れました」

(2)夏の恋の傷を埋めようとした(27歳・女性)

「一昨年、大好きな人がいました。でもその人には彼女がいて、私は完全にセカンド。体だけの関係になってしまったので、“これじゃだめだ!”と思って、10月くらいに私のほうから関係を断ちました。でも、すごくつらくて……。

そのとき、相談にのったり、落ち込んでいるのを慰めてくれたりした人と付き合うことになりました。彼に救われたのは事実ですし、そのときは少しテンションが上がったかもしれません。でも、結局の所、寂しさを埋めたかっただけ。結局、大好きな人のことを忘れられずに、すぐに別れました。自己嫌悪の秋でしたね。つらかったけど、もう絶対に寂しさを埋めるために恋をするのはやめようと決めました」

 

4:秋の空と男心は七度変わるとういうことわざもあります。

ここまで切ない秋の恋のエピソードをご紹介しましたが、和歌でも男心は移ろいやすいものとして扱われています。

室町時代の狂言『墨塗』に「男心と秋の空は一夜にして七度変わる」という有名なセリフがあります。こちらも秋の空のように、男の愛情というものは、変化しやすいということのたとえです。あれだけ好きと言ってくれていたのに、気づけば別の女性を口説いている……。そんな男性を見て、幻滅してしまった女性も多いのではないでしょうか?

でもそれはきっと女性も同じです。

男性は「女性は切り替えが早い」と言い、女性は「男性は引きずってる~って言いながらも、可愛い子に言い寄られたらすぐそっちにいくじゃん」などと言います。

だから、お互いさまですよね。結局、恋は一過性のもの。

雨が降ったと思ったら午後には晴れて、きれいな夕焼けが見られる秋の空。でもそんな日々も終わり、気づけば冬に突入している……。そんな日本の四季のように、感情の変化があるからこそ、恋愛は楽しいんだと筆者は思います。

 

5:恋にも季節がある

恋はよく、日本の四季に例えられます。

春から始まって、情熱的な夏を越えて、秋冬に突入する流れ。そんな「気持ちが移ろう様子」は、確かに恋のそれに通じます。

また秋は、一瞬夏に戻ったような空が見られます。「海に行けなかった」「花火が見たかった」……そんな未練を夏に残している人からしたら、一瞬気持ちが高揚しますよね。

それは、忘れかけていた元恋人から急に「海に行かない?」と誘われて、情熱的な気持ちを思い出し、恋が再燃しかける……。そんな気持ちに似ていると思いませんか?

「なんで忘れかけたタイミングで連絡してくるのよ……」と思いながらも、内心嬉しくて……。でも夏のような空が広がっても、秋の肌寒さはそのまま。未練がある元彼からの連絡に対して、冷静になって断ってしまう感覚にも似ているように感じます。

季節も恋も、絶対に巻き戻ることはありません。

秋から夏になるのは不可能ですし、秋に突入したら、いつか冬が来るのです。

秋のちょっとセンチメンタルな空気の中で恋に秋を感じたら、「男心と秋の空だな、これ」なんて、ちょっと余裕を持って感情の変化を楽しむのもありかもしれません。

 

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