褒め殺しの意味は?褒め殺しを使った・使われたエピソード

「褒め殺し」という言葉があるのを知っていますか? なんだか物騒な言い回しですよね。いいことなの? それとも悪いこと? 意外と間違った使い方をしているのかも……と思ったことのある人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、褒め殺しの正しい意味と、褒め殺しをした、されたことがある人のエピソードをご紹介します。

1:褒め殺しの意味は?

では、「褒め殺し」の意味を辞書で調べてみましょう。

ほめ‐ごろし【褒め殺し】

いやみになるほどほめ立てること。必要以上にほめちぎることで、かえって相手をひやかしたりけなしたりすること。

〈出典:小学館デジタル大辞泉〉

「殺す」にはネガティブなニュアンスがありますが、そこには嫌味やひやかし、けなしといった意味を込められてしているのですね。

つまり、褒めて褒めて褒めまくることなのですが、実際にはそんなふうに思っていなくて、むしろ、嫌がらせとして褒めているケースのことを指すようです。

褒め殺しした、褒め殺しされた、という場合には、多少なりの悪意があり、「相手が恥ずかしくなるほどに褒めまくっちゃいましたよ」「いっぱい褒められて嬉しかった!」というときに「今日、先輩を褒め殺ししちゃいましたよ〜」とか「褒め殺しされちゃった♡」と使うのは、辞書的には間違いといえます。でも、最近では、そのように使うことも多いですよね。

 

2:褒め殺しの意味がわかる!褒め殺しを使った・使われたエピソード4つ

それではここからは、みんなが「褒め殺しされた」「褒め殺しした」と感じたエピソードをご紹介します。

(1)イライラをグッとこらえて褒め殺し!

「職場に鼻につく同僚がいるんです。無害そうな顔をしながら、“彼氏からハリーの指輪もらっちゃった♡”とか、“今日、彼との1年記念日だから残業できないんです~”とか、天然を装ってさりげなくマウンティングしてきて……。

ホント、イライラするんですけど、それを言動に出すと私が嫉妬してキレていると思われがちな環境なので、歯を食いしばって“すごいね~”“羨ましいなあ~”って大げさすぎるほどに褒めています。イヤミだっていうことを本人が気づいているかどうかはわからないですが、クサクサした気持ちは晴れます」(30歳女性)

(2)「かわいいね」の褒め殺しに乗せられて…

「とある飲み会で完全にヤリモクの男子と出会いました。お酒が入ると、ひたすらに“〇〇ちゃんかわいいね~”とか、“相当モテるでしょ”とか、“運命感じてる”とか、とにかく褒め殺しされました。

ヤリモクの常套手段だろうとわかっていたのですが、“運命”という言葉にグッと来てしまい、体の関係をもってしまいました。その後、当然のごとく音信不通に。でも、普段あんまり褒めてくれる人がいないから、褒め殺しされると女って揺れてしまうものじゃないですか?」(29歳女性)

(3)褒め殺ししまくって仕事ゲット!

「過去に芸能関係の仕事をしていたんですが、当時の僕は、とにかく仕事が欲しかったんです。とある舞台に出演したときに、演出を担当していた方の作品を全部見て、飲み会で隣の席をキープ。本当は面白くないと思った作品もたくさんあったけど、すべての作品が最高だと、褒めて褒めて褒めまくりました。その結果、次の舞台の出演権をゲットできたんです。

そのときは、褒め殺しって効果あるなぁ~って思っていたんですが、結局ウソだし、そうやって仕事をとっていた自分が情けないし恥ずかしいです」(27歳男性)

(4)褒め殺しされて親友になったものの…

「友達の友達で、私に会いたいと言ってきた人がいました。その人に会うと、すぐに“〇〇ちゃん可愛くて素敵で友達になりたい!”“センスに憧れているし、インスタも毎日チェックしている”とかとか褒めまくられて。私は舞い上がってしまって、それからふたりで遊ぶようになりました。

最初は良かったんですが、しばらくたつと、彼女が主催する少し怪しいパーティとかによく呼ばれるようになったんです。当時私には彼氏がいたんですが、私の親友の〇〇! 彼氏募集中!”と男性に紹介されて……。

彼女は俗にいう“彼女が欲しい男性へ女性をあっせんする”みたいな仕事をしていて、私は利用されただけだったんです。褒め殺しに乗ってしまった私がバカだったと反省しました」(28歳女性)

 

3:褒め殺しへの対処法4つ

では上記のような「褒め殺し」に遭遇した場合の対処法を考えていきましょう。

(1)「褒め殺し」の理由を先読みして言う

「褒め殺し」をする人には必ず思惑があります。

「なぜこの人は私を褒めるのか」「私を褒めて、この後どうしたいのか」「何が目的か」ということが分かるなら、「そんなに褒めても何も出ないよ?」と最初から相手の希望を奪ってしまうのがもっともベストな対処法です。

(2)完全に否定する

褒め殺ししてくる理由を先読みできればいいのですが、なぜ褒め殺しにあっているかわからないという場合もあります。そんなときは、「そんなことないです」「いやいや」と、完全に拒否しましょう。浮かれないことがポイントです。

(3)「ありがとうございます」と受け流す

上司など、拒絶が難しい場合は「ありがとうございます」と言って、右から左へ聞き流しましょう。礼儀としてお礼は言うけど、喜んでいるわけではないという雰囲気を醸すのです。「いつも言われ慣れています」という態度でもよいかもしれません。

(4)周囲の人を褒める

褒め殺しにあったら「いえいえ、周りの人のおかげです」「むしろ〇〇さんのほうが…」と逆に相手を褒め殺してみましょう。いわば褒めと褒めの競い合い、褒めバトルです。本当に使える褒め言葉のボキャブラリーも増え、一石二鳥ですよ。

 

4:「褒め殺し」には必ず下心がある

「褒め殺し」で使われる「褒め」は、言葉通りではなく、必ず下心があります。

誰だって褒められると嬉しいですし、調子に乗ってしまうもの。ですが、でもそんなときこそ、相手を疑う姿勢も必要なのかもしれません。

相手からの「褒め殺し」に気づいたら「この人はどうして今ここで私をこんなに褒めるのか」ということを一度考えてみましょう。相手の下心を先読みできれば、無駄に傷つくこともないはずです。