父親がただ厳しいだけだと娘は「ふしだらになる」と判明

母娘は、女同士だから仲が悪いと言われることもありますが、一般的には一緒に買い物に行ったりして仲が良いと言われる関係です。

ですが、父娘となると、娘は父のことを子どもの頃は好きだったのに、年頃になると嫌いになるという関係が注目されます。そして、父親は娘に嫌われまいと、自然と甘くなってしまうことが多いようです。

そんな父親が娘を甘やかすことで、娘の性に対する意識に影響するということが、南九州大学講師の春日由美氏の調査であきらかになりました。

どうやら、父親が娘に甘いと性に対する節度が弱くなるようです。

 

■娘は父親をどうみているのか

春日氏は、20代と30代の女性148名を対象に調査をおこないました。

それによると、娘による父親像は厳しさ大黒柱家族愛娘への愛情家庭的という5つの側面からなりたっていることがわかりました。

つまり、娘にとって父親は厳しくもあり、家族の中心でもあり、自分や家族を大事にしているという存在としてみていることがわかります。

思春期の娘は、無意識のうちに父親による養護から離れて自立しようとします。また、身体的な成長から父親をひとりの男性と意識するようになり、それが嫌悪となってしまいます。

父親を男性と意識したことで、父と男という不安定な理解だった思春期の心理状態が、20代以降では安定し、あらためて父親と理解できるようになったことが、厳しさや家族の中心といったイメージへとつながっていると考えられます。

 

■父親像と性に対する態度の関係

春日氏は、娘の父親像と性に対する態度の関係ついて調べました。

すると、父親が厳しくなく、愛情があり、家の中心的な存在であるとき、もっとも娘が性に対して節度ある態度をもつことがわかりました。

反対に、父親が厳しくなく娘との情緒的なつながりが薄い存在のときや、ただ厳しいだけの存在であるときに、娘の性に対する節度は弱くなるということがわかりました。

つまり、性に対する態度は厳しくしつけ育てればよいわけではなかったのです。だからといって、甘やかすというのでもありません。

娘が、愛され大事にされているのだと感じることが必要なんです。

 

いかがでしたか。

この父娘の関係が娘の性に対する態度をどう形成するかという結果は、広く子育てにもいえるかも知れません。 厳しいだけだと反発し、ただ甘いだけだと周りに大事にされていないのだと、自分を大事にすることもなくなります。

父の日が近づいてきた今をチャンスに、父娘の関係を見直してもいいのではないでしょうか。

 

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【参考】

※ 春日由美(2002)『父娘関係と女性の恋愛・性への態度との関連』日本教育心理学会総会発表論文集