男が無意識に女を傷つけてしまっている「暴力」行動5つ

みなさんが、はじめて異性と付き合ったのは、いつですか? 『日本性教育協会』によれば、異性との“親密な関係”を経験するのは、中学生では男子で3.6%、女子で4.2%にとどまる一方、高校生になると男子で26.6%、女子で30…

みなさんが、はじめて異性と付き合ったのは、いつですか?

『日本性教育協会』によれば、異性との“親密な関係”を経験するのは、中学生では男子で3.6%、女子で4.2%にとどまる一方、高校生になると男子で26.6%、女子で30.0%と、大幅に上昇します。

男女の付き合いのなかで、重要になるのは言わずもがな、お互いへの思いやりでしょう。肉体的にも精神的にも発達途中のこの時期に“親密な関係”が増加する社会で、気になるのは暴力の問題です。

暴力とは“殴る”や“蹴る”など、誰にでもそれとわかり、許しがたいものだけでなく、相手との関わりにおいて無意識に生じるものでもあります。

“デートDV”や“モラルハラスメント”など、ショッキングな言葉が浸透するこの社会で、そんな“無意識の暴力”を考えるのはとても大切なことです。

今回は、『佐賀県DV総合対策センター』の原健一氏が、1,541人の中学生に行った男女交際に関するアンケート調査の結果から、男性がそれを“暴力”と認識していない“暴力”について紹介します。

いずれは男性もどこかでそれと気がつくのでしょうが、そのタイミングが遅れれば遅れるほど、大切な人を傷つけ、失うことになります。この機会に、“暴力”とはなにか、考えてみましょう。

 

■1:“キスなどの行為を断れなくする”(無意識率24.7%)

この行為を暴力であると正しく認識した男子は75.3%でした。逆に言えば、24.7%はこれを暴力とは認識していないことになります。

相手が望まない行為も、そして、相手が望まないことを許さない行為も、ともに立派な暴力です。わかりやすいこの項目については、なるべく早く、それと気がついてほしいものですね。

 

■2:“ものをこわしたり、なぐるふりをする”(無意識率34.3%)

このような示威行動に対して、強く対応できる女性はそう多くありません。なんのためにものをこわし、なぐるふりをするのかと言えば、それはおそらく精神的に女性より優位に立ちたいからです。

このように、相手の心に恐怖感を植えつけるような行為もまた、暴力です。このようなケースは“精神的な暴力”に分類されます。

“モラルハラスメント”などに代表されるように、この“精神的な暴力”が少しずつ問題として表面化しているのは、男女が対等な関係を築くために、必要なプロセスとなるでしょう。

 

■3:“何を言っても、相手にせず無視する”(無意識率41.7%)

“バカにしたり、心が傷つくようなことを言う”は無意識率が17.6%と低かったのですが、一方こちらの項目の無意識率はやや高めです。

相手に大事にされなかった経験は、トラウマとなって心のどこかに残り続けるものです。同様に、相手を大事にできなかった経験も、やがては自分に返ってくるものでしょう。

“自分がされたら嫌なことはしない”という、幼稚園で教わるような人間関係の基本は、おそらくいくつになっても行動の指針となるべきものであるようです。

 

■4:“他の異性と話をしたり、親しげにしたりすることを怒る”(無意識率46.4%)

束縛は必ずしも愛ではないし、それが所有欲や独占欲にシフトしているなら、その関係は正常とは呼べませんね。

一見“のろけ”とも受け取れるこの話題に、お互いへの依存や暴力の影が潜んでいないかどうか、周囲のチェックも必要です。

 

■5:“大声でどなる”(無意識率54.2%)

もっともありがちなために、もっとも深刻であるとも言えます。前述したように、これは“精神的な暴力”です。

どんな声でも相手に届けば気持ちは伝わるもの。だとすれば、大声をだす必要はありませんよね。大声をだすことによって、届かなくなる気持ちのほうが、はるかに多いことでしょう。

 

いかがでしたか? この調査で、原氏は、全体として女子よりも男子のほうが、“精神的な暴力”を暴力としてとらえていなかった、とまとめています。

男女の付き合いを、お互いを尊重し、安心できる場とするためには、このような暴力に無意識ではいられませんね。

この記事を読んで、相手の行為に心当たりがあるときは、手遅れになる前に、自覚と反省を促しましょう。もちろん男性だけでなく、女性も注意が必要ですよ。

 

【関連記事】

※ あなたは大丈夫?モラハラ夫に狙われる女性の特徴8つ【前編】

※ あなたは大丈夫?モラハラ夫に狙われる女性の特徴8つ【後編】

※ あなたが知らない「デートDVが深刻化する」本当の理由【前編】

※ あなたが知らない「デートDVが深刻化する」本当の理由【後編】

 

【参考】

※ 原健一ら(2012)『中学生男女の親・教員との会話と男女交際および性感染症に関する知識・意欲・行動との関連』 思春期学・30巻2号