逮捕された自称「宇宙人」の生態5パターン【法廷の変態シリーズ4】

みなさんは『宇宙人』を見たことがありますか?

私は何度もあります。しかもその目撃場所は『裁判所』!

 

ちなみに先週金曜日18日の東京地裁にも『宇宙人』がいました。この日はそう、19席の傍聴席をめぐって傍聴希望者が992人も集まった伊藤リオン被告の初公判が行われた日でした。私も並びましたが、もちろん撃沈。

でもせっかくなので他の裁判を傍聴しようと開廷表をチェックすると、リオン裁判と同じ時間帯で、リオン裁判同様この日から始まる『新件』を発見! 大人気番組の陰に隠れひそかに細々やってる裏番組を見る感覚で、さっそくこの裁判・罪状『強盗致傷』を見に行くことに。

 

被告人入廷。このとき「あれ? この被告人なんかおかしい」とすぐに気づきました。それは口元にハンカチをあて、オエーオエーとずっと嘔吐をガマンしているような仕草を続けているんです。

“あからさまに”具合が悪そうな被告人の場合、これは経験則上、たいがいカオスな裁判になります。

(私が見た中でもっともカオスな裁判No.1の座を譲らない『偽・有栖川宮裁判』の晴美さんも、裁判中の具合が悪いアピールはすさまじいものがありました)

 

そんな私の予感はすぐに当たっていたことがわかりました。

裁判の冒頭、裁判官から被告人に名前や生年月日、本籍地などを尋ねる過程があるのですが、その際いきなり被告人はやってくれました。

 

裁判官「名前は?」

被告人「……。お、覚えて…い…ませ…ん」

 

おーーー! いきなりの記憶喪失です!

 

裁判官「困りましたね。検察官、彼の名前は○○ということでよろしいですか?」

検察官「(呆れたように)はい」

裁判官「弁護人、被告人の名前は○○で大丈夫ですか」

弁護人「……おそらく間違いないと思われます」

 

こういったとき、法廷がなんともいえない空気になるのがたまんないんです。

年末恒例の『ダウンタウンの笑っちゃいけない』シリーズなど目じゃないくらい、『笑っちゃいけない』緊迫した空気が張り巡らされている中、記憶喪失を本気で演じている(と思われる)被告人、そしてそれを見守る裁判官をはじめとするエリート軍団という構図がグッときます。

 

この後、記憶喪失の被告人が『宇宙人』であったことが弁護人から明かされます。そして普段から、宇宙人仲間に命令されたりレーザービームで脅されたりしたそうです

宇宙人にもイジメ問題があるようですね。

それを弁護人がいかにも頭のよさそうなしゃべり口で、しかも理路整然と当然の事実のように訴えかけてくるのです。うー、たまんないです!

 

今回の争点は、それくらい被告人は『心神喪失状態』に陥っているので、『無罪』を争う裁判となるわけですね。

(日本の裁判は9割は被告人が罪状を認めたカタチで始まり、情状面のみを争う裁判となりますので、これだけでもかなりレアな裁判=当たり裁判となります)

 

でも今回に限らず、自称『宇宙人』が裁判にかけられることは本当にたーーーくさんあるんですよ。

私も数え切れないほど『宇宙人』を見てきましたので、彼らの特徴を5パターンご紹介します。宇宙人男性とつきあう際の参考にしてみてください。

 

■だいたい記憶喪失

地球人として生きてきた過去や犯行状況を大概の場合は忘れてしまい、裁判にかけられると宇宙人であることしか覚えていません。

ある宇宙人の被告人は、脳内の記憶チップを敵対する宇宙人に奪われてしまい、その記憶チップを巡って近々、宇宙戦争が行われると証言していました。怖いから(というか迷惑だから)早く取り戻してほしいものです。

 

■だいたい具合が悪い

あまりに具合の悪い自称『宇宙人』が多い為、私の中で、『宇宙人=病弱』というイメージがついてしまいました。また、地球食は合わないのか、痩せている宇宙人が多いです。

 

■だいたい日本語がしゃべれる

日本語が非常に上手な宇宙人が多いです。宇宙人の知能レベルは相当高いんじゃないでしょうか。

また中には日本語をしゃべらず、ピピピロログググポ……といった、P音を多用した『宇宙語』しかしゃべれない宇宙人もいます。そういった被告人の尋問風景はすさまじいです。

 

弁護人「犯行時、あなたは誰と一緒にいましたか?」

宇宙人被告人「ポロロロ? ポポポロー」

裁判官「弁護人、被告人はなんと?」

宇宙人被告人「ポッポパッポ(怒)!」

 

でもみんな本気。笑っちゃいません。

 

■だいたい誰かに狙われている

宇宙人の犯行事由は、誰かに体を操られ、気づいたら事件を起こしていたパターンです。

宇宙人同士のコミュニティは、人の体をコントロールし事件を起こさせるほどかなり殺伐としているようですので、地球人に生まれてきて本当によかったなあと感じます。

 

■だいたい宇宙人であることをアピール

事件を起こす前は宇宙人であることを隠して地球人として生きていますが、起訴されるや、自分が宇宙人であることをアピールし始めます。

そのために、裁判中に宇宙語を披露したり、宇宙人仲間との普段の生活を教えてくれたりします。

 

あなたの近くにも、宇宙人はいるかも!? くれぐれも宇宙人に狙われないよう気をつけてください。裁判所には宇宙人以外にも面白い被告人が本当にたくさんいます。

自分が『普通』であることを確認し、安心するチャンスでもありますので、お暇な人はぜひ裁判傍聴を楽しんでみてください。

 

■拙者著では、法廷で出会ったカオスな人物やバカップル、変態さんをたくさん紹介しています。裁判傍聴HOW TOも書いてますのでよろしければご覧ください。→

 

☆法廷の変態シリーズ

1. 『脱ぐ男に理解を示しすぎる裁判官』

2. 『真摯なストッキングフェチ男』

3. 『マナーに厳しすぎる傷害犯』

4. 『逮捕されてしまった宇宙人』

5. 『裁判で小遣いUPを宣言するカーチャン』

☆法廷の変態シリーズ番外編

『無職男、新幹線で全裸の謎』