アラサー男性が超危険!? 本当は恐ろしい風疹【前編】

『もやしもん』の作者で漫画家の石川雅之さんが、神戸大学付属病院の岩田健太郎教授の監修のもと、風疹の危険を解説、無料でWEB上に公開した漫画が大きな話題となっています。 おなじみのキャラクター“A・オリゼー”と風疹ウイルス…

『もやしもん』の作者で漫画家の石川雅之さんが、神戸大学付属病院の岩田健太郎教授の監修のもと、風疹の危険を解説、無料でWEB上に公開した漫画が大きな話題となっています。

おなじみのキャラクター“A・オリゼー”と風疹ウイルスのやりとりはまさに『もやしもん』。わかりやすくおもしろいので、『もやしもん』ファンでなくても必読です。

現在、風疹が過去最悪のペースで流行しています。昨年は2,353例と、過去5年間で最も多い報告数となったにも関わらず、今年は3月末時点で、既に昨年の報告数を上回っています

今回から2回にわたって、“じつはとても恐ろしい”風疹の危険についてご紹介します。じつは風疹に関して、もっとも危険なのが20~40歳代の男性なのです。

 

■1. そもそも風疹ってどんな病気?

ウイルスによる病気で、感染から14〜21日の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状が見られます。しかし、発熱は患者の約半数、さらに、感染しても症状がでない人が15~30%います。

感染しているのにわからない、これがじつは最大の危険なのです。実際、大人が感染した場合、重症化することもあるものの、数日間寝こむ程度で回復することも多くあります。

自覚がないまま、感染者が街を歩き、電車に乗ったら……? 当然、感染はどんどん拡大します。そして、世の中には、風疹に感染すると困る人たちがいます。

 

■2. 妊婦は厳重な注意が必要!

風疹に免疫のない女性が、妊娠初期に風疹にかかると、風疹ウイルスが胎児にも感染して、赤ちゃんに先天性風疹症候群 (CRS)と呼ばれる障がいを引き起こすことがあります。

CRS の3 大症状は、先天性心疾患、難聴、白内障です。これら以外にも、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など、風疹による障がいは広い範囲にわたります。

感染した妊娠月別では、妊娠1 カ月で感染すると50%上、2カ月で35%、3カ月で18%、4カ月で8%程度にCRSが発生します。とくに、妊娠初期にお母さんが風疹に感染すると、赤ちゃんが非常に危険です。

 

■3. 風疹に免疫のない若年層が増えている

平成23年度の国の調査では、20~40代の男性の15%に風疹の免疫がありませんでした。また、20~40代の女性の4%が風疹への抗体を持たず(免疫がなく)、11%は感染予防に不十分な、低い抗体の値でした。

日本では、かつて女子中学生のみに風疹ワクチンの定期予防接種が行われていたため、30代以降の男性には、風疹の予防接種を受けていない可能性があります。

また、個別に医療機関で予防接種を受けていた1979~1987年生まれ(26歳~34歳)の男女では接種率が激減しており、注意が必要です。

それでも、女性は妊娠の可能性を考慮し、風疹の抗体検査を勧められる場面が男性より多くあります。直接的なCRSの責任を感じにくいぶん、男性の認識が甘いのが現状です。

 

いかがでしたか? 風疹が感染する仕組みや、とくに赤ちゃんへの影響がわかりましたね。では、具体的な対策はどうしたらいいのでしょうか。【後編】につづきます。

 

【健康シリーズ】

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【参考】