恋が実るには若すぎた?「初恋は実らない」の真相【心理学者・平松隆円のモテ女子講座】

大学で教鞭をとる心理学者の平松隆円が、世の中のモテと恋愛について語る本連載。今回のテーマは、甘く酸っぱい思い出“初恋”についてです。
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“初恋”とは言葉の通り、「初めての恋」のこと。もちろん世の中には「初恋の人とめでたく結婚した」という人もいますが、たいていは、付き合うことすらままならないのが現実です。

“初恋は実らない”というジンクスまであるほど、成就するのが難しい初恋。しかし、どうして初恋は実ならないのでしょうか? 今回はその理由について迫ります。

 

初恋が実らないのは……“年齢的な問題”

あなたが初恋を経験したのはいつですが? 筆者の場合は、幼稚園のときでした。おそらく多くの人が、「幼稚園」とか「小学校の低学年のとき」と答えるのではないでしょうか。

発達心理学という分野の学問では、幼児期になると“異性の友達に対する好き”という感情が芽生えることがあきらかにされています。

そして、近接性(近しい、親しいかどうか)や身体的な特徴が、友達についての好き嫌いの判断材料になっていきます。つまり、初恋をするのは、ほぼほぼ幼稚園や保育園といった幼児期なんです。

とはいえ、この初恋がいわゆる大人の恋愛感情と同じかといえば、違います。実際、保育園や幼稚園の子どもたちに「結婚ってなにかわかる?」と質問をすると、半数以上が「わからない」と答えます。

初恋は、あまりにも幼い子どものときに経験するため、実らないのかもしれません。

 

初恋をする理由

誰かを好きになるには、理由があります。当然、初恋にだって理由があるわけです。

こちらも研究によれば、幼児期に初恋をした理由(相手を好きになった理由)は、容姿、近接性、性格が大きく関係するとされています。

また、おもしろいことに、小学校で初恋を経験した人の多くは、相手を好きになった理由に“運動神経の良さ”を挙げるということもわかっています。

そして、幼児期の恋愛は、いわゆる大人の恋愛とは違い、あくまで対人関係の広がりとして、“一緒にいて安心できる”という程度の意味合いが強いこともわかっています。

幼児にとっては、これまで養育者や周囲の大人が自分を守ってくれる存在、安心のよりどころでした。それが、幼稚園や保育園に入る頃になると、接する相手が増え、活動する世界が広がっていきます。そんなときに自分が安心できるよりどころとして、初恋の相手が登場するのです。

 

恋愛は、自分ひとりでするわけではなく、相手の存在が必要です。いくら自分が成熟していて、大人の恋愛をする準備ができていても、初恋の相手も同じように準備ができていなければ、恋愛関係に発展することはできません。

つまり、初恋が実らないのは、初恋をする年齢があまりにも幼すぎるために、いわゆる大人の恋愛のような関係に発展させることができないからなんです。そして、それが結果的には“実らない”ということにつながっているんです。

初恋は実らないもの。ですが、人間関係を築いていくうえで、重要な経験であることは間違いありません。

あなたの初恋はいつでしたか? その恋は実りましたか?